朝日新聞 昭和48年(1973)年11月2日 朝刊
常磐・釧路・紀勢も 新幹線 将来へ備え調査へ
鉄道建設審議会(会長、鈴木善幸自民党総務会長)は、2日に開かれる総会でさきに新谷運輸相から諮問された12路線の新・新幹線計画について、諮問通り答申する予定だが、この12路線からもれた常磐(東京−水戸−いわき−仙台)、釧路(札幌−釧路)、紀勢(名古屋−新宮−和歌山−大阪)などの各新幹線についても12路線に並行して調査するよう運輸省に求める方針である。
新谷運輸相も、12路線と並行して調査を約束する意向である。
北海道、北海道南回り、奥羽、羽越、北陸・中京、中央、四国、四国横断、山陰、中国横断、東九州、九州横断の12新幹線は、60年度開業をメドに基本計画が諮問されたが、一部路線は、橋やトンネルの完成が技術的に60年度より相当遅れることははっきりしており、常磐、釧路新幹線は、これら路線に代わって建設される可能性もあるという。
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