朝日新聞　昭和48年（1973年）10月17日　夕刊

五新幹線計画を答申　鉄建審　

　鉄道建設審議会は17日開かれた総会で、北海道、東北、北陸、九州（福岡−長崎）、同（福岡−鹿児島）の五新幹線の整備計画を諮問通り新谷運輸相に答申した。このあと鈴木善幸同審議会会長（自民党総務会長）は記者会見し、次のように語った.

一、審議会では各委員から物価対策、公害対策について配慮してほしいとの意見が出された。政府も工事実施計画をつくる際に、こうした声を十分反映してほしい。

一、五新幹線に追加する西日本縦断新幹線など十新幹線については、今月末に運輸相から諮問されることになるが、これ以外に新しいルートの追加やすでに大筋の決まっているルートの入れかえなどは考えていない。

一、十新幹線について急いでつくる必要のあるものと、そうでないものとを分けて考えている。答申の際に前期と後期に十線を振り分けるよう付帯決議を付けることになろう。

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